おしゃべり通信

2017.August
No.3 ≪きぼうときずな≫の名称誕生に込めた被災地住民への想い

きぼうときずなプロジェクト6年目のご挨拶
2011年3月11日マグニチュード9.0の巨大地震が東日本全体を襲った時、私は台湾での講演の最中でした。帰国につく際の空港で、パスポートに書かれている「本籍Fukushima」をみた出国担当事務官が「がんばって」と日本語で言ってくれたことが忘れられません。
どうがんばればいいのか、それは常に大きな課題でした。被災された住民の方々を支えつつ地域医療の新しいシステム作りに少しでも貢献できることはないだろうか。
震災から1ヶ月のうちに、私は独自の支援活動を立ち上げ、被災地のニーズに応えていく形で継続してきました。
この6年間の活動は、「気づき」でした。そして今「気づき」を「きっかけ」に、「動き」にしていくこと、そうすることが、「きぼうときずな」の実現であると考えます。

「きぼうときずな」プロジェクト 代表 大橋靖雄

きぼうときずな代表 大橋 靖雄とリーダー 石井 苗子、活動の足「ぺ号」が、きぼうときずなプロジェクトの「今」を語ります。
  • NPO法人日本臨床研究支援ユニット
    理事長 中央大学理工学部教授
    東京大学名誉教授 福島市出身
    周りを気にせずどんどん進む先見の人、周りはポカ~ン(@_@;)
    ☆今月のはまっていること
    合歓(ねぶ)の木(?!)

    詳しいプロフィール
  • NPO法人日本臨床研究支援ユニット
    理事 参議院議員 東京都浅草出身
    人情篤く物事命がけ!泳ぎ続けるマグロ状態…でも超元気!(^^)! 

    ☆今月のはまっていること
    合歓(ねぶ)の花(?!)

    詳しいプロフィール
  • 医療関係者やスタッフを乗せて被災地を縦横無尽に駆け巡っている。三つ子。福島県いわき市と郡山市在住
    無口で聞き上手。雨にも風にも凸凹道にも負けない辛抱人 好物は軽油。
    ☆今月のはまっていること
    中古自動車査定士(?!)

    詳しいプロフィール

すごいですよ石井さん、あのどんぶりご飯!

はぁ~???、なんなの急に、どうしたの先生?

ミニどんぶりって書いてありますけど、
あんなにご飯がもられて、ミニじゃないですよ、
炭水化物はあんなに摂る必要ないんですよ

あのさ~先生って、
動く“糖尿病重症化予防塔”みたいだね~

予防というのは知識なんですよ

さすが大学教授! 
たしかに、知ってるのと知らないのとでは大きな違いがあるかもしれない、知ってるということは無意識に
改善を試みているという感じかな

そうです、われわれの使命は、住民のみなさんに
予防の知識を身につけてもらう機会をつくっていくということです

決して押し付けることのない
住民主体の健康増進活動♪

そうです、そうです! 
≪きぼうときずな≫という名称を考えた時も、
“つ”に濁点の“きづな”にすると、
ツナという意味が社会的には縛り付けるという
ニュアンスがあるので、住民主体を尊重する
ために“きずな”としたんでしたよね

LOGO

英語もbondではなくconnectionを使ったのよね、
bondって絆という意味以外に契約とか束縛っていう
意味もあるから

それにしても今日のいわき市豊間のお祭りは
すごかったですね、住民が主体となった
開催だそうですが、すばらしい賑わいでした

あのさ、なんで急にお祭りの話になるかね~、
今日のお祭りは、復興大臣も、いわき市長も
出席されて、住民と一体化して町を盛り上げようと
する姿勢は素晴らしいし、お祭りっていいな~~
なにか懐かしい感じがするんだよね

いわき市豊間夏祭り

きぼうときずなは7月30日、いわき市豊間の夏祭りで
吉野復興大臣とご一緒しました。
2年前に復興庁事業で豊間におじゃました頃にくらべて
今の復興ぶりに一同笑顔になりました

郡山市の富田応急仮設での夏祭りには、毎年、
救護班をかねて健康ブースを設置してきましたね

富田町仮設住宅夏祭り

富田町仮設住宅で行われた夏祭り。
きぼうときずなは毎年参加して救護班と健康相談ブースを担当、
今年もたくさんの方に参加して頂きました。
手前で健康チェックの結果説明をする笑顔のAI氏、
後ろ姿の石井は血圧を測りながら健康相談、
その向こうに骨密度測定のサラヤさん二人組。

お祭りで健康チェックって、はぁ~???って
思われるかもしれないけど、測定結果をみんなで
見せ合って、骨密度や筋肉の質が年齢より若い
とかって、それだけでも話題になるじゃない、
それでいいのよ、まずは自然に自分の身体の状態を
知ってもらうの

そうです、そうです! それが一番なんです

他人が、そのどんぶりご飯、ちょっと多すぎますよ
なんていったら、気を悪くする人もいるかも
しれないけど、あらこのどんぶりご飯
ちょっとご飯が多いわ~なんて自分で気がつく

理想的ですね

理想を目指し、われわれは、地域医療支援プロジェクト
きぼうときずなとしての使命を担って行くのです

あっ、見てください、野生の合歓(ねぶ)の木ですよ

荒地に最初に生えるパイオニア的樹木!
あれが合歓(ねぶ)の花か~

合歓の木

大橋総司令官(^J^) 「え~と 只今準備中です……」
石井健康相談員(^^)「あたしは準備完了!! いつでもOKよ!!」

こんにちは、現地で動き回っているきぼうときずな号
です。今回のお二人の話で“bond”の話題になりましたが、そこでぺ号が連想するのがSocial Impact Bond(ソーシャルインパクトボンド)。
英国発の、民間のお金を社会課題の解決のために使うようにする新たな枠組み、なんです。

日本の保健医療分野でも、本年度からモデル事業が
実施されていますが、特に予防の分野はSIBとの
相性が良いので、どんどん広まっていくことを
期待しています。

課題としては、予防による医療費削減効果を評価する
手法の確立と、削減効果を行政・住民ともに理解する
こと、だと感じています。

健康や医療の場合は、客観的な要素だけでなく、
主観的な要素も大きいですから、全員が納得する
ような方法を見つけるのは難しそうですよね。
命や健康をお金で評価することは、
車の世界ならよくある話ですけどね。(苦笑)

きぼうときずなプロジェクト今後の予定

きぼうときずな今後の予定 2017年9月

■ 9/5(火) 復興庁補助事業(「心の復興」事業)
 会場:玉浦西地区4丁目集会所@宮城県岩沼市
 内容:ものづくり体験+健康チェックを通じて、公営住宅集会所の活用+住民の交流を促します
 協力:岩沼市スマイルサポートセンター

■ 9/7(木) ふるさとふくしま交流・相談支援事業
 会場:富岡町文化交流センター「学びの森」@福島県富岡町
 内容:体操教室+健康チェックを通じて、帰町住民の交流の場で健康を保つ方法を伝えます
 協力:NPOさくらスポーツクラブ

■ 9/24(日) 復興庁補助事業(「心の復興」事業)
 会場:ヨークベニマル平野店@福島県福島市
 内容:スーパー店舗内に無料簡易健康チェックブースを設置して、健康を保つ方法を伝えます
 協力:サラヤ株式会社 中央大学学生ボランティア

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