おしゃべり通信

きぼうときずなプロジェクト6年目のご挨拶
2011年3月11日マグニチュード9.0の巨大地震が東日本全体を襲った時、私は台湾での講演の最中でした。帰国につく際の空港で、パスポートに書かれている「本籍Fukushima」をみた出国担当事務官が「がんばって」と日本語で言ってくれたことが忘れられません。
どうがんばればいいのか、それは常に大きな課題でした。被災された住民の方々を支えつつ地域医療の新しいシステム作りに少しでも貢献できることはないだろうか。
震災から1ヶ月のうちに、私は独自の支援活動を立ち上げ、被災地のニーズに応えていく形で継続してきました。
この6年間の活動は、「気づき」でした。そして今「気づき」を「きっかけ」に、「動き」にしていくこと、そうすることが、「きぼうときずな」の実現であると考えます。

「きぼうときずな」プロジェクト 代表 大橋靖雄

きぼうときずな代表 大橋 靖雄とリーダー 石井 苗子、活動の足「ぺ号」が、きぼうときずなプロジェクトの「今」を語ります。
  • NPO法人日本臨床研究支援ユニット
    理事長 中央大学理工学部教授
    東京大学名誉教授 福島市出身
    周りを気にせずどんどん進む先見の人、周りはポカ~ン(@_@;)
    ☆今月のはまっていること
    常磐線

    詳しいプロフィール
  • NPO法人日本臨床研究支援ユニット
    理事 参議院議員 東京都浅草出身
    人情篤く物事命がけ!泳ぎ続けるマグロ状態…でも超元気!(^^)! 

    ☆今月のはまっていること
    路線バス

    詳しいプロフィール
  • 医療関係者やスタッフを乗せて被災地を縦横無尽に駆け巡っている。三つ子。福島県いわき市と郡山市在住
    無口で聞き上手。雨にも風にも凸凹道にも負けない辛抱人 好物は軽油。
    ☆今月のはまっていること
    iPhone5シリーズ

    詳しいプロフィール

No.6 福島県庁事業で富岡の体操教室と
健康チェック隊が爆笑コラボ!!

今回の富岡町での福島県庁事業実施は、
なかなか充実した一日になりましたね

行きは、いわきから路線バスで富岡入りでしょ。
でもおどろいたなぁ、お客さんゼロ!!
降車するまで貸切バス状態

たしか1日3本しか走ってないんでしたよね

そうよぉ~1日3本だから乗る人がいないのか、乗る人がいないから1日3本なのか??
それからさ~富岡町の中は巡回バスが走ってるんだけど、いわきから着くバスと連携できないのよね、次の場所までバスなら6分のところ、待ち時間40分!!
アタシは歩けるけど、高齢者には厳しいでしょ~、だから車、運転しちゃうよね80歳超えてもね~

そうです! そうです! いい経験をしましたね。
やはり実際に住民のみなさんの日常生活を見ることは大切ですね、百聞一見にしかず(^.^)

健康チェック

きぼうときずなが健康チェックでコラボする体操教室まで、車がないと行けません。いわきから貸切状態のバスに乗り、曲田住宅の停留所で降り、体操教室の送迎バスを待ちます。

ところで大橋先生とは、長い付き合いになってきたけど、先生が体操やってる姿って今回はじめて見たわよね

僕も石井さんが体操してる姿見るのは、はじめてですよ

あら、でもアタシは剣道やってるから、体は軽いわよ

僕もまだまだ運動能力も劣ってませんよ

そぉ~お~、ちょっと写真見てみましょうか

体操教室写真

富岡町文化交流センターで開催された「体操教室+健康チェック」。
名物体操指導員の佐藤さんによる体操の始まり始まり~!!石井も大橋もマジ張り切ってます(^。^)y-.。o○

体操教室写真
体操教室写真

佐藤指導員の絶妙なトークで笑いっぱなしの体操教室でした。きぼうときずなは体操前に
健康チェックとして、血圧・骨密度・筋質・内臓脂肪測定を実施。体操終了後には血圧を測定しましたが、皆さん血圧が下がって口々に“たまげた~”(^○^)

体操教室では、始まる前と終わってからと血圧を測定してますが、運動後のほうが血圧が下がってましたね、
体を動かすことがいかによいことか、参加してる皆さん自身が実感できますね。さて、われわれも血圧が下がったところで、次の訪問、富岡中央医院へ

富岡に帰って富岡中央医院を再開している井坂先生は、2011年大玉村の仮設住宅で支援活動をしたとき以来のおつきあい。あの頃、トレーラーを診療所にしてたのよね。大玉村に避難してる方々の中から、2011年も、2012年も死者を出さずにすごせたのは、井坂先生を中心とした献身的な医療活動によるところ。
とにかく何も揃ってない状況のなかで、懸命な医療支援が続けられてたわ

井坂晶先生

震災直後からトレーラーを診療所として献身的な医療支援を続けられた井坂晶先生を訪問。先生はもともと富岡で総合病院をやられていたが、震災で病院が倒壊。再建した病院は小規模ながら、富岡の“赤ひげ先生”として遠方への往診もいとわない。脱帽(__)

井坂先生は、今年77歳になられるそうですが、今でも月に1回ご自分で車を運転されて富岡から大玉村まで
2時間近くかけて往診にいくそうですよ。
患者さんはみんな80歳以上だそうです、高齢になっていく患者さんの井坂先生への信頼が、先生にハンドルを握らせるのでしょう

井坂先生ご自身のことも心配だわ、体をこわさないといいけど。町には歯医者も眼医者もまだないのよね。
安心して生活するには、これらの病院がないこと事態がストレスにもなりかねない、命に直接かかわらないとしてもなんとかしなくちゃ!

そうです!そうです!
何か方法を考えなければいけませんね

次に行った富岡町役場は今回が始めて。
いわき支所や郡山支所は、数え切れないほど行ったけど、どちらもプレハブでね、富岡町にある役場こそが正真正銘富岡町役場なのよね

紅葉に囲まれた気持ちのいい場所でしたね

2棟建っているうち1棟は現在工事中だったけど

役場では、県外から建築関係者があつまって、町内の公共建物の査定をおこなってるそうですよ

原発事故だけの被害じゃないのよね、津波も地震も被害は甚大、一見なんともなさそうな建物が、突然崩壊したなんて言ったら大惨事。
住民のみなさんが立ち入る前にまずは建物として使えるか査定するわけか~、それで、だめな場合は取り壊すということね

そうです!そうです!
取り壊す必要がありますね、使えないんですから。
しかし取り壊すとなると今度はアスベストの問題も出てくるわけです

富岡町役場

はじめて富岡町役場を訪問した石井と大橋。耐震診断に協力するため赴任している一級建築士の河野さん(左/仙台)と梅田さん(右/千葉)に富岡の住宅状況をヒアリング。

あ~そういうことになるわけね~、でもね今回富岡町に行って、この町で生きようと戻ったみなさんに接することができて、すごく嬉しかったし、俄然勇気がわいてきたぞ、アタシも頑張る!!

そうです!そうです!
我々にできることは精一杯やります。帰りの常磐線の車窓からも見たじゃないですか“がんばろう富岡町”

富岡町役場

復旧した常磐線で富岡から東京に向かう途中にきぼうときずなスタッフみんなで見た“がんばろう富岡町!”

富岡町役場

今秋10月21日、竜田―富岡間が復旧再開した常磐線。ガラガラの車内だったが、これからの復興支援に情熱を燃やす石井と大橋は修学旅行生のような笑顔(^.^)/~~~

電車もガラガラだったわね、
震災前は富岡が特急の終点だったのにね

僕は福島県の出身ですけど
常磐線で富岡⇒いわきに乗るのは初めてでした

そういえば先生、電車の中で“次はいわき!次はいわきです!”ってさかんに言ってたけど……?
あれ車内放送のマネ???

アハハ(^J^) 次はいわきです!
いよいよ《いわきプロジェクト》が始まるんです!!

やったね~ あのポイントカードで健康作りをすすめる
プロジェクト! 次はいわきネ!

次はいわき

「次はいわき~! 次はいわき~!」 大橋と石井の支援の旅はまだまだ続く。

大橋先生、石井さん、富岡町の活動でまた気持ちを新たにされていますね! ぺ号も富岡町で情報収集を行ったところ、曜日限定での美容室サービスが近いうちに動き出すようです。富岡町で“普通”に生活するためには、まだまだ足りないものばかりですが、着実に動いていることが分かりますね。
 今年度の下半期からは、睡眠に着目した保健指導を開始させる予定です。睡眠時の呼吸や脈拍、体動を測定する機会を活用して、安心して質の高い睡眠を得るための方法をつくっていくのですが、データを収集するための通信設備として、iPhoneが必要なんです。。。AIBA君によると「iPhone5シリーズ」くらいだと良いらしいのです。
皆様、機種変更などで使わなくなったiPhone、良かったら新たな取り組みに“投資”していただけませんか!

きぼうときずなプロジェクト今後の予定

■12/4(月) 復興庁補助事業(「心の復興」事業)
◇会場:玉浦西地区東集会所@宮城県岩沼市
◇内容:ものづくり体験+健康チェックを通じて、公営住宅集会所の活用+住民の交流を促します
◇協力:岩沼市スマイルサポートセンター

■12/6(水) 復興庁補助事業(「心の復興」事業)
◇会場:おだがいさまセンター@福島県郡山市
◇内容:手芸教室とタイアップして筋質測定、内臓脂肪面積測定を行い、住民の健康チェックを行います
◇協力:富岡町社会福祉協議会、サマンサ・マミーの会

■■ 12/7(木) ふるさとふくしま交流・相談支援事業
◇会場:富岡町文化交流センター「学びの森」@福島県富岡町
◇内容:体操教室+健康チェックを通じて、帰町住民の交流の場で健康を保つ方法を伝えます
◇協力:NPOさくらスポーツクラブ

これまでの活動はこちらから



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