
- 前:NPO法人日本臨床研究支援ユニット理事長
東京大学名誉教授
福島市出身 永久代表
本当の空を住処とし、ますます視野を広げ、先見の明に磨きをかける
- 参議院議員
東京都浅草生れ
きぼうときずなのある日本を目指して、天空と交信を続ける
- 医療関係者やスタッフを乗せて被災地を縦横無尽に駆け巡っている。三つ子。福島県いわき市在住
大空のもと、道なき道も走り続け、銀河車両を目指す
No.91 石井、震災を乗り越える被災者に励まされ、
これからも全身全霊で健康支援に向かいます!

……寒い中ご苦労様です

寒い寒い、ぶるぶるぶる。東北の朝は氷点下ですからね。
しかし、あの暑い夏がこんなに寒い冬に豹変するとは想像もつかなかったですよ

……夏は暑く、冬は寒い。あたり前のことが昨今は”猛烈に“がつく気候変動です

雨も猛烈に降り、雪も猛烈に降る

……常に気を付けていかなければいけません

今年も災害時の対応についてさらに段階をあげて、被災者への支援もさらに細やかに考えていかないといけないと思ってます。
避難所生活に始まり、仮住まいでの生活再開、私は13年間そういう状況を目当たりにしてきたのですから、そこから学んだことは速やかに対処していきます

……そうです

復興庁の事業を開催すると、どこの地域でも90代の方が数人参加してくださってるんですよ。長寿の時代にはなりましたが、震災から長い時間が経過したということでもあるのだなぁと思うのよね。
みなさんのとってもお元気な様子に、被災という現実をのりきってここまでたどり着かれたと心の中で感動しちゃうんです

……

12月に開催した福島市の北中央復興公営団地でも90代の方が数名いらっしゃって、健康チェックの順番待ちの間にクリスマスツリーを作るんですけどね、画用紙は堅くて扱いにくい上に細かい切り込みを入れる必要があるから、事前にツリーだけを数個作っておいたんです。でもネ、みなさん、いちからご自身で組み立てて完成させちゃったの。見ているだけで本当にうれしくなっちゃいました

……すごいですね

70代後半で東日本大震災発生、そして原発事故。
本来なら、地元で、慣れ親しんだ環境と我が家で、好きなことをやって暮らしたいと思う年代なのに、突然の慣れない環境での避難生活。
でも、もはやそんなことにはとらわれず一日一日を大切に生きてらっしゃるんです

……

自ら出かけて行けば、自ずと人とふれあう機会がある。いつかそれが日々の楽しみにもなり生活にメリハリができる。自然にそ~ゆ~ことを実行してるのが生きる力なんだな~って思うのです。
私たちは支援として活動してるんだけど、こちらの方が元気と勇気をもらうのよね

……感動ものですね

それ、それ!

……

石井はご高齢の方のお話しをうかがうのが楽しみです。震災から今日まで避難生活を余儀なくされたり大切な人との突然の別れがあったり、言葉にはできないご苦労があったに違いないのに、そんなことにとらわれず日々を慈しんで生きている。石井は、いつもその姿に励まされ、生きる力が湧いてくるのです!

さ~て。新年早々の活動は原発事故の被災地富岡町でした。
健康チェックはというと、被災地のみなさんは比較的骨密度の結果がいいんですよ。もちろん農家の方は外で作業をしてきたというのもあるけど、そうでない方々もご自宅の庭で洗濯物を干すとか、庭仕事をするとか、町中に燦燦と照る太陽を浴びながら生活してたのよね

……カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、紫外線を浴びることで生成されます

故郷での生活は、健康にもとても寄与していたということよね

……


健康チェックで女性や高齢者がとくに気になる検査が骨密度です。体重や血圧などと違い、自分の骨密度を知る機会はそうそうあるわけではないので、骨密度を測定してその場で結果とアドバイスをもらえる骨密度測定はいつも人気です。最近ではどこの会場でも学生ボランティアがスムーズな測定のためにテキパキとお手伝いしてくれています。
被災地での骨密度の結果は比較的いい方が多く、石井は年を取っても家事や庭仕事などで太陽を浴び身体を動かす暮らしが、被災者の健康に役に立っていると感じています。

海沿いの町だから、風は寒かったけど、太陽の光をうけた波、輝いてて、あ~いい一年になりそう~♪って気持ちになったけどぉ。
う~ん、あの海が豹変したのが2011年3月11日

……まもなく14年

会場のさくらモールとみおかは、震災前から町にあるショッピングモール。
子供が駆け回る姿、家族で食事をする様子、休日にはどこにでもある風景、そのすべてがストップしてしまったんだけど……
でもね、子供たちの声、家族連れで歩く姿、楽しそうに食事をする光景、戻ってきましたよ。町には帰還者のみならず若い移住者も加わって、日常の光景が戻ってきてるのよ

……復興に向けて成果がではじめているようですね

この14年被災地では自治体も住民も本当に頑張ってます。
富岡町ではね、商品開発も手掛け始めてるのよ。玄米めんというのを売り出してるの。町のキャラクター、トミッピーの絵柄もついたパッケージ。
つるっとしたのど越しが病みつきになって、ちょっと買い込んでお友達にあげたりしてます。もちろん喜ばれて、今度活動にいったら買ってきて~と頼まれたりしてます

……美味しそうですね

石井が一度食べてはまった玄米めんのほか、同じく富岡町産のお米を使った草加せんべい、ポン菓子も販売され、富岡町の特産品として新しいお土産に期待されています。これらの商品は町観光協会が福島県産の米「天のつぶ」を使用して開発、無添加なので子様にも安心して食べてもらえます。富岡町は地元生産者の支援のため色々とPRにつとめています。
石井も富岡町を応援したいとの思いで身近な人に配っています。皆さまにも召し上がっていただきたいです。富岡町観光協会や地元コンビニエンスストアなどで見かけましたら是非お手にとってください!

それからね、ラーメン♪
日本人なら嫌いな人はいないでしょうラーメン!
富岡町での活動の際にはお昼はさくらモールとみおかのフードコートにある“浜鶏”というお店でラーメンを食べるのが楽しみなんです。
鶏がらスープに魚介のうまみがオリジナルアクセントってかんじかな~

……ラーメンは美味しいですけど、スープは控えめにしてくださいよ、塩分量が高いですからね

は~い。保健師として、食欲との葛藤をどうコントロールするか、常に身をもって考えてますよ。うふ

……


美しい海岸通り富岡の浜通りを代表する名産品にしたいとの思いがつまった「浜鶏ラーメン」、‘はまど~りラーメン”と読みます。
石井ときぼうときずなのスタッフたち、健康チェックが一段落したら遅い昼ごはんにさくらモールとみおかのフードコートで「浜鶏ラーメン」をいただきます。鶏の旨味が凝縮したあっさりしているのにコクのあるラーメン、おいしゅうございました(^.^)

News!! 富岡町の沿岸には2027年完成予定で美術館が建設されるんですって。美術家宮島達男さんの作品を恒久的に収蔵するそうですよ。
宮島さんという方は東日本大震災の記憶継承や犠牲者鎮魂のため浅い水盤がめにアーティストとして尽力されてらっしゃる方なんです
町がどんどん活発になっていくのが楽しみだわぁ~♪

福島県富岡町に2027年完成予定で、現代アーティスト宮島達男さんの作品「Sea of Time – TOHOKU」を恒久設置する美術館「時の海ー東北」(仮称)の建造がすすめられています。美術館の予定地からは美しい海が望めます。
『時の海―東北』とは、東日本大震災をきっかけに宮島氏が東北にすむ人々や東北を想う人々と共にすすめてきたアートプロジェクト。震災の犠牲者の鎮魂と、記憶の継承、東北の未来づくりに向けた想いが込められています。
プロジェクトの中心となる作品には、約3000個のLEDが浅い水盤に設置され、見る人に命や愛する人々を静かに想う時間を提供するとのこと。
富岡町はこのプロジェクトに賛同し「美術館を応援する会」も発足しています。

……それぞれがそれぞれの持っている能力を提供しあうことで東北は更なると復興への道を切り開いてるようですね

はい!もちろん、きぼうときずなは医療系の団体として住民のみなさんが健康に豊かな人生をおくれるような健康啓発に努めます

……住民の健康は町の発展の源、宝です


現在NHKで放送中の連続テレビ小説「おむすび」は、栄養士の活躍が描かれていますね。きぼうときずなの健康支援活動でも、2013年の健康フェアで栄養士による「栄養相談」をプログラムに入れて以来、栄養の大切さを伝えてきました。
大橋は命と食は生きる上であらゆるシーンでつながっている。被災者の健康回復、維持に栄養士の働きがいかに重要になってくるかを当初から理解していたのです。
きぼうときずなの健康支援は、保健師、看護師、栄養士、プロの料理人などが「食を通じておいしく元気に!」をメインテーマのひとつに、それぞれが協力して支援を続けてきました。
これからも、きぼうときずなはチームワークで被災地の心と体の栄養復興を担っていきます!

こんにちは、現地で走り回っているきぼうときずな号です。
今年度の活動の日程の調整もおおよそ完了し、計画に大きな穴を開けることなく実施できそうで、胸を撫で下ろしているところです。
社会の中で色々な経験を積んでくると、良くも悪くも純粋な気持ちが薄れてきてしまい、自分のことよりも周囲に合わせたり、いろいろと辻褄を合わせることも増えてしまうと感じます。今月は、看護学生1年生と実習で触れ合ったのですが、真っ直ぐに、純粋に、患者のことを考え、自身の不甲斐なさに悩み、成長する姿に触れることができ、とても心が洗われました。
被災地での活動に大学生ボランティアがくると、住民の皆さんの表情がとても明るくなるのですが、気持ちの温かい若者は、それだけで癒し効果があるのかな、なんて考えてしまいました。
ちなみに中の人(AIBA)は、患者さんから20代に見えると言われて、ちょっと舞い上がっていましたね。
先月の稼動回数:1回
先月の走行距離:256km
→食費目安 5,300円(燃費8.5km/L、ガソリン代175円/L)
きぼうときずなプロジェクト今後の予定(1月末現在)
〜令和6年度 復興庁「心の復興」事業〜
心と体とまちの栄養復興PJ(健康IKOI隊)
◇内容:スーパー店舗内に簡易健康チェックブースを設置して、健康を保つ方法を伝えます。
◇協力団体:株式会社ヨークベニマル サラヤ株式会社 医療創生大学学生ボランティア 東北大学学生ボランティア福興youth
■2/16(日) 会場:ヨークベニマルエブリア店@いわき市
■3/1(土)会場:さくらモールとみおか@富岡町
■3/16(日) 会場:ヨークベニマル茂庭店@仙台市
心と体とまちの栄養復興PJ(まちづクリエーション)
◇内容:災害公営住宅集会所等で、学生ボランティアと地域住民が主体となってものづくりワークショップを実施することを支援します。
◇協力団体:富岡町役場健康福祉課 富岡町社会福祉協議会 特定非営利活動法人みんぷく 医療創生大学学生ボランティア 東北大学学生ボランティア福興youth
■2/27(木) 会場:桑折駅前集会所@桑折町
■3/6(木) 会場:玉浦西地区中集会所@岩沼市
■3/12(水) 会場:富岡町総合福祉センター@富岡町
■3/13(木) 会場:北中央団地集会所@福島市
昨年末、福島市の北中央復興公営団地での健康チェックで、クリスマスツリーを手作りする時間も設けました。90歳代の方を含むご高齢のみなさんも和気あいあいと、各自が組み立てて大満足のご様子でした。自分の手で一から完成させる喜びは大きいんですね!参加者が喜んでくださるので、スタッフもうれしくて笑顔になります。
折り紙は子供も高齢者も、簡単なものから凝ったものまで、それぞれ共に作って楽しめて好評をいただいています。