- 前：NPO法人日本臨床研究支援ユニット理事長
東京大学名誉教授
福島市出身 永久代表
本当の空を住処とし、ますます視野を広げ、先見の明に磨きをかける
- 参議院議員
東京都浅草生れ
きぼうときずなのある日本を目指して、天空と交信を続ける
- 医療関係者やスタッフを乗せて被災地を縦横無尽に駆け巡っている。三つ子。福島県いわき市在住
大空のもと、道なき道も走り続け、銀河車両を目指す
No.101 2025年の活動が無事終了しました！
来年もどうぞよろしくお願いします
……年の瀬ですか、1年、早いものです。
さて、今月は101回目のおしゃべりになりますか
キャハ～それって、テレビドラマのタイトルみた～い
101回目のプロポ～ズ キャハキャハ“僕は死にましぇん”
……石井さん＼(◎o◎)／！それはもう35年も前のテレビ番組です
うわっ、そんなになりますか～。
そうよね～考えたらペ・ヨンジュンさんの冬のソナタだって放送されてから20数年が経つのよね。ヨン様寄贈医療支援車ぺ号で学生ボランティアを送迎することもありますが、初回放送の時、彼らはまだ生まれていなかったということになるわけかしら
……現在の大学生であれば震災発生時、まだ小学校に入学していない人もいるでしょう
私たちはずーっと大人ですが、そうですね学生たちは成長の過程にいるんですものね
……先月富岡町で開催されたイベントでも、学生ボランティアは大活躍してくれてましたね
いわき市にある医療創生大学看護学部から参加してくれました。富岡町への移動はぺ号で。イベントの集合時間が早いからいわきの出発時間午前6時!!
学生さんもスタッフも5時起き、当日東京からの移動組はナ～ント3時起き、4時出発
……ご苦労様です。
去年から町のお祭りを合同で開催することになったイベントですよね
そうですよん。え～っと、きぼうときずなが毎年健康チェックを実施している社会福祉協議会の福祉まつりでしょ、それから富岡えびす講市、廃炉環境国際共同施設センターの施設見学会、富岡町文化芸術祭り、防災ラボinとみおか、そしてふたば医療センター附属病院の病院祭。
同日に同じ場所で一斉に開催することになって、町中だけでなく避難先からもたくさんの方が参加して大賑わい、お天気も毎年快晴なのよ♪
……紅葉も始まってるようでしたね
完璧なほど気持ちの良い秋の一日でした。
アタシも健康相談の合間をぬって、日赤奉仕団のブースで炊き出し訓練というのに参加してみました
……炊き出し訓練ですか⁈
防災というと食料の買い置きって思うけど、震災の当事者は、その経験から実際に避難所での炊き出しをするための訓練を紹介してたわ。
とにかく被災したら3日間は自分たちの力で何とかしなくちゃいけないですからね
……そうです、3日間。72時間の壁です。一般的に人間が飲まず食わずで生き延びられる限界が72時間といわれてますから、災害発生から72時間はまずは人命救助が最優先されます
3日間大変だけど被災者同士力を合わせて頑張る。その後は自衛隊などの大型の救援がはじまります
……それで石井さんは何をつくったんですか
ふふふ、見てください、炊き込みご飯ですわ
次に具としてサイコロ型に切ったさつまいもを5～6個袋に入れます。
水を100cc入れます。
ビニール袋の口を輪ゴムでしっかり結わえます。
これらをいくつかまとめて鍋で20分煮ます。
火を止めた後、20分蒸らして出来上がりです。塩、お好みでごま塩を少々そえます。
石井の隣は富岡町婦人会会長の美奈子さんです。石井とは震災直後の避難中からの長いお付き合いで、当時、美奈子さんは避難により離れ離れになった富岡町のみなさんを取りまとめ、帰町が始まってからは町の復興のために全力で尽くされています。現在では双葉郡全体の婦人会の会長も兼務され、石井は美奈子さんの明るい笑顔にいつも元気づけられています。
……おや、なつかしい一緒に写っているのは美奈子さんですね、富岡町婦人会の会長さんでしたね
彼女は、今や富岡町だけでなく、原発事故被災地全体、双葉郡の婦人会も取りまとめてるんですよ。
避難先にいるときから前向きで、帰町と同時に、さくらモールにお弁当屋さんを開業して、町に戻った町民だけでなく、原発関係の仕事に携わる人たちのエネルギー源になってきました。故郷に帰って、ますますパワーがみなぎって、頼りになりま～す
……
健康チェックは、それはそれは大盛況。スタッフは休む間もないほどの多くの方が参加してくださいました
……
学生ボランティアの協力なくしては成り立たない活動よね、若い力はいつも大活躍してくれてます
心と体の健康をみるのに欠かせない自律神経機能の測定に立会う学生ボランティア。両手首に測定器をつけて、着席と起立を1回ずつ行って測ります。
握力を測定中の学生ボランティア。初めての参加者もスムーズに健康チェックを受けていただけるよう親切で分かりやすい誘導でがんばってくれます。
愛らしいゆるキャラたちも応援にきてくれましたよ！ 学生たちも嬉しくてこの笑顔です。
左から埼玉県杉戸町のマスコットキャラクター「すぎたろう・すぎぴょん」。すぎぴょんは町の木、杉と町の形、鷲をモチーフに、すぎたろうは、すぎぴょんの祖先でふたり一緒に町を盛り上げます。
一番右は富岡町のゆるキャラ「とみっぴー」。町の鳥、セキレイをモチーフに頭に町の木、桜の花びらが飾られ町の幸せへの想いが込められています。
……そういえばご高齢ということで富岡中央医院を閉院された井坂先生は、診療を再開されたようですね
今年85歳になられますが、医師が足りなくて月曜日から水曜日までの３日間診療を再開することにされたそうですよ。
震災当初双葉郡の医師会の会長を務めていた井坂先生。避難所では医療班を立ち上げ、避難住民への投薬や治療を早期に実現して、避難先の大玉村では診療所を開業、帰町と共にご自身の医院を再開されましたが2年前に高齢を理由に閉院されましたけど、医師不足でcomeback
……井坂先生ご自身の健康もお守りしたいです
帰町者、移住者、人口は増えつつも、ますます医師不足。原発関係作業員のための産業医も町立の診療で診療することもあるそうなのよ
自分で自分の健康を維持することは誰にとっても大切なことなんだけど、特にそのことがとても大切な地域なのよね
……
老若男女たくさんの方が参加してくださった健康チェック
今回もサラヤ株式会社さんのご協力で糖化年齢測定も実施することができました
……測定項目を増せば、さまざまな角度から自分の状態を知ることができます。
わかりやく、親しみやすい健康啓発活動を続けてください
大人気の測定項目、自律神経機能測定。交感神経と副交感神経の働き具合を10点満点で評価して、結果について保健師がアドバイスしてます。
11月20日にNHKの“あしたが変わるトリセツショー”で自律神経が取り上げあげることになってまして、その実験にクロスウェル社製きりつ名人が使われてるので、番組を見る人がわかりやすいようにと保健師のアタシとAIBAは全力で結果説明させていただきましたワ
今回の石井の健康相談は、自律神経機能測定の結果を中心に、自律神経の働きやストレス軽減のために役立つ日々の暮らし方などをアドバイス。自律神経機能測定はどこの会場でも関心の高い項目ですが、ちょうど自律神経を取り上げたテレビ番組で、きぼうときずでもお世話になっている機器が取り上げられるとあって、石井の説明にも熱が入ります！
結果説明をする保健師AIBA。公認心理師でもある彼は今回はとくに自律神経の説明と、被災してからこれまでの生活が心に及ぼす影響を知っていただき、一人ひとりに寄り添う優しい語り口で心と身体へのアドバイスをさせて頂きました。いつにも増して大勢の方へ熱く語り続けたためか、保健師AIBAの頭が一瞬沸騰したようです…。
最近、新しく測定項目に加わった「糖化年齢測定」。腕に短時間あてるだけで測定できるすぐれもので、サラヤ株式会社の吉田先生と堀田さんが担当してくれています。「糖化」とは、“身体のこげ”ともとたえられ、身体の中に糖分が過剰に溜まったことにより細胞を劣化させる現象です。
薬学博士でもある吉田先生が一般にはまだ馴染みが薄い糖化について、参加者一人ひとりに丁寧に対応いただきました。
今回の健康チェックも、たくさんの方のご参加があり、石井も保健師AIBAもサラヤさんも息つく暇なくがんばらせていただきました！
……きぼうときずなが使用してる測定機器は、株式会社クロスウェルのきりつ名人ですね
クロスウェル社さんも、本当に長きにわたりきぼうときずなを支援してくださってます
今回NHKの番組に出演されたクロスウェル社の藤井社長には多大なるご支援を頂いているきぼうときずなです。藤井社長は自律神経の機能を見える化した製品を開発し、企業や健康医療関係で役立てていらっしゃいます。
大橋は早くから震災による心と身体の健康ためには自律神経を整えることが重要と考え、健康支援に自律神経機能測定の導入を決めたのです。大橋のこの考えと想いを受け止めてくださったのが藤井社長です。
石井は自律神経機能測定のためにクロスウェル社「きりつ名人」を導入する準備会で大橋が見せた嬉しそうな顔を忘れることができません。今、あらためて大橋の先見の明に感心すると共に、もう一度自律神経の勉強をして健康相談に臨まなければと思う石井です。
……ストレス社会といわれてる現代社会ですが、突然の地震で被災された方々は突然の環境の変化で生活が変わり、自律神経に影響を受けなかった方はいないでしょう
そんな状況の中、時間をかけて自分の道をもう一度みつけて元気を取り戻してらっしゃいました。
被災地で知り合った方々はアタシの心の故郷です。このイベントでも多くの方と再会しました。住民一人一人の頑張りが復興・再生への日々を支えてるのよね。
見てください♪みんないい笑顔をしてらっしゃるでしょ
以前、おだがいさまセンターで料理教室に参加してくださった住民の方がたずねてくださいました。まもなく家が建って富岡町に戻ることができるとのこと！石井も我が事の様に嬉しくなりました。
石井にとって復興支援に心血を注いできた同志で親友の冨岡町役場の保健師敬子さん。自身も仮設住宅に住み支援活動をされていました。石井はそこに寝泊まりさせてもらい、共にあらんかぎりの力で支援のため心血を注ぎました。石井は毎朝敬子さんが作ってくれる暖かいお味噌汁とご飯で1日をはじめたことを忘れることはありません。
石井が先輩保健師として頼りにしている地元富岡町の月子さん。2011年石井が初めて郡山市の富岡町住民が避難していたビッグパレットに医療支援車を運転していった時から、きぼうときずなに協力していただいている同志です。石井のこの安心しきった笑顔を見て下さい！
絹子さんは、今はもう閉館したおだがいさまセンターのスタッフとして、避難先の仮設住宅集会所でのイベント開催などで協力していただきました。きぼうときずなにとって、慣れない被災地で大変お世話になった恩人です。石井、再会の嬉しさに大興奮して事務局のT嬢まで登場させましたよ（左）！
……石井さんも楽しそうです
♪And there's a hand my trusty friend!
And give me a hand o' thine!♪
※今ここには、（あの頃と変わらずに）君と私の手がある。
そして今、（あの頃と同じように）私たちは互いの手をとる。
……年末にふさわしくAuld Lang Syne（蛍の光）ときましたね
まもなく15年となる東日本大震災の被災地が更なる復興を遂げ、被災住民のみなさんが末長く健康で暮らせますように、そしてきぼうときずなを支援・応援してくださる皆様にとっても佳き2026年となりますように
天空の大橋と大地の石井から心よりの感謝を込めて。
皆さま、今年もたいへんお世話になりました。おかげさまで無事に今年の活動を終えることができました。来年もどうぞよろしくお願い致します。
みなさまのこれからが健康できぼうときずなに溢れる人生となりますように。
メリークリスマス！ どうぞ良いお年をお迎えください。
先日の福祉まつりでは、たくさんの方にご来場いただいて有り難かったのですが、AIBAはここ数年では珍しい「絶句」を経験したようでした。
自律神経系の働き、測定結果の説明は、まずは決まった説明をしてから、個別にアレンジしながらお話しするようにしているようなのですが、何百回も繰り返してきた言葉が急に出てこなくなり、相当焦ってしまったようです。
ちょっとした失敗談ではありますが、人間味あるエピソードになりましたし、慣れているからと過信してはいけないという気づきにもなりました。年の瀬も近いですし、今年の課題は、今年のうちに乗り越えていきたいと思います。
先月の稼動回数：1回
先月の走行距離：90km
→食費目安 1,850円（燃費8.5km/L、ガソリン代175円/L）
きぼうときずなプロジェクト今後の予定（11月末現在）
〜令和7年度 復興庁「心の復興」事業〜
心と体とまちの栄養復興PJ（健康IKOI隊）
◇内容：スーパー店舗内に簡易健康チェックブースを設置して、健康を保つ方法を伝えます。
◇協力団体：株式会社ヨークベニマル サラヤ株式会社 医療創生大学学生ボランティアRCA愛好会 東北大学学生ボランティア福興youth
■2/1(日) 会場：ヨークベニマルエブリア店＠いわき市
■2/22(日) 会場：ヨークベニマル平野店＠福島市
■2/27（金） 会場：さくらモールとみおか＠富岡町
■3/22(日) 会場：ヨークベニマル茂庭店＠仙台市
心と体とまちの栄養復興PJ（まちづクリエーション）
◇内容：災害公営住宅集会所等で、学生ボランティアと地域住民が主体となってものづくりワークショップを実施することを支援します。
◇協力団体：富岡町役場健康福祉課 富岡町社会福祉協議会 特定非営利活動法人みんぷく 医療創生大学学生ボランティア 東北大学学生ボランティア福興youth
■12/15（月） 会場：北中央団地集会所＠福島市
避難所での炊出し用「さつま芋ごはん」に挑戦しました！
まず、ビニール袋にお米0.5合を入れます。