- NPO法人日本臨床研究支援ユニット
理事長 中央大学理工学部教授
東京大学名誉教授 福島市出身
周りを気にせずどんどん進む先見の人、周りはポカ~ン(@_@;)
☆今月のはまっていること
CALM
- NPO法人日本臨床研究支援ユニット
理事 参議院議員 東京都浅草出身
人情篤く物事命がけ!泳ぎ続けるマグロ状態…でも超元気!(^^)!
☆今月のはまっていること
KIND
- 医療関係者やスタッフを乗せて被災地を縦横無尽に駆け巡っている。三つ子。福島県いわき市と郡山市在住
無口で聞き上手。雨にも風にも凸凹道にも負けない辛抱人 好物はレギュラーガソリン。
☆今月のはまっていること
SAFE
No.39 岩沼市玉浦西地区で9月から支援活動再開します!
ここは震災後、防災集団移転に成功した“復興のトップランナー”
9月になりました。そろそろ宮城県岩沼市玉浦西地区での活動も再開できそうですね
復興の一番手!岩沼市玉浦西地区、新しい町ができてもう5年になるわね
そうです、そうです。2015年見事に新しい町を完成させました
津波で流された海沿いから、内陸に集団移転しての町づくり
岩沼市が海岸から3キロ内陸の田んぼ約20ヘクタールを買い取り、2012年8月から造成を開始しました。被災者向けの災害公営住宅は180戸、自力再建の一戸建て160戸、震災前の六つの地区ごとにまとまって住めるようにと工夫されてる住宅地です
2015年7月19日、記念すべき町びらき、きぼうときずなもお祝いの式典に参加しました
新しい町づくりに尽力されたのが、石川幹子先生です。東大を退官された後、中央大学の理工学部で教鞭をとってらっしゃいました。僕も東大退官後に中央大学に移り、そこで石川先生と出会いました
きぼうときずなが岩沼市の玉浦西地区で活動ができるようになったのも、石川先生のご紹介があったからこそね
そうです、そうです
岩沼市玉浦西地区まちづくり検討委員のアドバイザーとして大活躍をされた中央大学理工学部人間総合理工学科教授の石川幹子先生と、同じく中央大学教授の大橋とは、同志と言っても過言ではない。二人とも、被災地の新たな地域作りや地域医療の新たなシステム作りを通して復興に尽力。石川先生は2019年中央大学を退任された後も、中央大学研究開発機構において、グリーンインフラ研究室の機構教授に就任され活動を続けられている
石川先生がデザインされた玉浦西地区の町並みは、とても素敵なのよね、洗練されていて、温かみもあるの。人が暮らすための環境というものをとても細やかに設計されてるわ、大きなスーパーマーケットもあるのよね
集会場も大小さまざまな大きさで、趣もそれぞれ異なるものが4つあります。高齢者向きであったり子供向きであったり
海沿いの集落に暮らしてた頃は、ゴミを捨てに行くにも歩いて10分くらいかかってたけど、いまは地域のゴミ捨て場は近いし、かならず誰かにあっておしゃべりしたり、安心して暮らせるって話してくれた方がいるわ
塀や生垣は低くしてありますから、見守りという点でも目が行き届きます。
玉浦西地区の町づくりについてはNHKでも特集が放映されました。その時のタイトルが、“みんなで話して決めていく”。ホントにそういう町づくりでした
放送の中で石川先生はこんな風におっしゃってましたね。
“もうみんな好きなこと言う、自由に言う。そこでみんなが意見を出してしまえば、(全体を)見回してみるゆとりが出るわけですね、そうすると、物事の大事なもの、枝葉のもの、それは自ずとわかるんです。一番大事なエッセンス、それをみんなで拾い出して、それを大事に着地させる。(自由な話し合いは)そういうプロセスだと思ってます”
まさに、プロフェッショナルナル リーダーでいらっしゃいます
津波で流されたとき、座布団を着込んで寒さをしのぎ助かったというのが まちづくり住民協議会の小林副会長さん。番組でも紹介されてましたね
あの日、激しい揺れが収まってから、小林さんは地域の役員とともに、住民に避難を呼びかけて回っていました。その時、8メートルの津波が小林さんに襲いかかり、あっという間に水にさらわれてしまいます。“ああ、俺ここで死ぬわな”と思ったそうです。
一気に300メートルくらい流され、偶然木に引っかかり、よじ登ることができました。
そして、そこから遠くに見える2階建ての倉庫を目指して泳ぐのです。溺れ死ぬか、凍え死ぬかの生死をかけた決断です。
倉庫の2階に泳ぎ着いたとき衣類はびしょびしょ、このままでは朝までには凍え死んでしまう。濡れた服を脱ぎ、倉庫の中にあった座布団を切り刻み、手や足を通し、座布団の綿で体をくるみ厳しい寒さをしのぎました。あの日は3月といえども寒波がきていて寒い1日だったものね
座布団スーツで身を守った小林さんは無事生還。
自身の集落であった二ノ倉の区長として、想いを未来に馳せながら新しい町づくりに貢献されました
きぼうときずなは2015年玉浦西地区で復興庁関連事業「はまらっせんプロジェクト」、食べて元気になるをコンセプトにお料理教室を開催しました。集会場がまだできてない時で、近くの学校での実施となりましたが、終了後、小林区長を囲んできぼうときずなのメンバーと記念撮影しました
きぼうときずな学生ボランティア初代メンバーの当時東京の大学生・梅原さんと小林区長。梅原さんは津波から奇跡的に生還して地元の復興に尽力する小林さんに感動し、一目会いたいとボランティアに参加してくれました
玉浦西地区の集会場活動で、お世話になっているのが、“岩沼市スマイルサポートセンター”。岩沼市の被災者の見守りや、相談窓口を担ってるところです
岩沼市が公益社団法人青年海外協力協会(JOCA)に運営を委託してる活動です
海外の途上国での支援活動の経験のあるスタッフの皆さんが、専門資格や知識を活かして充実した支援活動をおこなってるの
スタッフの皆さんの名刺には派遣された国も書かれてます。すごいですよエジプト、インドネシア、トンガ、途上国で培った精神力がありますからね
岩沼での支援活動に協力して頂いた青年海外協力協会のメンバーは、「いわぬまひつじ村」の羊をデザインしたお揃いのベストを着用。石井ときぼうときずなスタッフは、この後、牧場まで羊たちに会いに行きました
途上国ではいろいろな不自由なことも経験したでしょうし、感染症などへの対応なども訓練されてるんじゃないかしらね
適任ですね
それから~えっと、みんなの憩いの場、海沿いにつくった牧場の羊たちも飼育してるのよね
岩沼の海岸沿いに新しい観光の目玉として作られた「いわぬまひつじ村」
支援活動が終わって、子供のように羊たちと戯れる石井とスタッフ
玉浦西地区での活動は、集会場とスーパーマーケットと2パターンを展開してきました
食彩館というスーパーでは機能性表示食品の紹介もしたわ、スーパーだから食と絡めての健康啓発活動ね
内臓脂肪を減らすには大麦でしたね
岩沼第1回スーパーマーケットでの健康チェックの後、夕方遅くまで機能性表示食品の紹介をする石井。両手には内臓脂肪を減らすという大麦製品と骨密度を上げるという温州ミカンが入った袋を持ち参加者へ配った
機能性表示食品の説明をする大橋の後ろ姿。さすが大学教授! 一般の人にも分かりやすい説明は好評のようです
写真は2015年岩沼での健康チェック時のものですが、活動に協力して頂いているサラヤ㈱さんのお二人の手には自社製品のウイルス除菌剤が。きぼうときずなはプロジェクトを開始した当初より除菌には気をつけてきました。これからもウイルス対策をしっかりやって安全に活動をすすめます
集会場ではモノづくりと、健康チェック、クリスマスの時期にクリスマスコースター、ひな祭りの時期にはお雛様籠、他にもいろんなものをつくったわ
高齢の方に指先を使ってもらう機会と並行しての健康チェックです
楽しくモノを作って健康アップへの取り組みにも力を入れています。クリスマスにはクリスマス柄のコースターを作って各自持ち帰って頂きました
お雛様シーズンには、紐で編んだ籠を作り、折り紙のお雛様を飾りつけたハイレベルな手作りにも挑戦しました
きぼうときずな珍道中~岩沼の巻~もありましたねぇ。ふふふ
“ウズベキスタン人、岩沼のスーパーマーケットを訪問”ですか?
すっかり大橋先生に仕立て上げられました
いやいや、ことの発端は僕ではありませんよ
……
あれは、2月の一番寒い時期でしたね、確か石井さんはウズベキスタンの出張から戻ってすぐの被災地活動でした。岩沼の駅からタクシーで会場となる玉浦西地区のスーパーマーケット食彩館に向かいました
東京を出るときからすごく寒かったから、アタシは毛皮のコートに毛皮の帽子をかぶり完全防寒
タクシーの運転手さんが石井さんをみてロシア人みたいですねって言ったんでしたよね
そうです、そしたら助手席に座ってた、きぼうときずな事務局のT嬢が、“こちらはウズベキスタン”からいらしたんですなんて言っちゃって~、運転手さんは驚いた様子でウズなんたらタンってどこにあるんですか?って
中央アジアに位置していて、以前はソビエトの一部でしたって答えたんですよ
それだけじゃないでしょぉぉぉ~~~
シルクロードの中継点で、過去にはモンゴルに征服されてとか~。先生が真面目に話をつづけるから運転手さんはすっかり本気にしちゃってぇ
僕は知ってることをお話したまでです。
あの時の石井さんは一言も話さずに大人しかったですね
あたりまえですよ、運転手さん、すっかりウズベキスタン人と思ってるんだから、流ちょうに日本語なんてしゃべったら運転中に混乱するでしょ
それもそうですね。しかし、運転手さんも冷静でしたよ、“今日はなんでまたウズなんたらタンとかいうところの方が、わざわざこんなところにあるスーパーマーケットになんていらっしゃってるんですか”と
アタシも吹き出しそうでした。ごもっとも!と
運転手さんは最後まで石井さんのことをウズベキスタン人と思い込んでましたね、タクシーを降りるときミラーで石井さんをのぞきみながら“がんばってください”といった後、“あっ日本語は通じないか”なんて言ってましたよ
あ~ん運転手さ~ん ごめんなさ~い、だますつもりはなくて、成り行きで……。でも被災地に、ようやく日常が戻ったようなほっこり感もありました
岩沼玉浦西地区のスーパーへ支援活動に向かう石井は、ご覧のとおりのまるで北国から来日した要人のごとく。タクシーの運転手さんがウズベキスタン人と信じたのも無理はない
会場に着くや否や、スタッフを差し置いて自ら機材運びやポスター貼りなどがんばる大橋。タクシーの中での珍事を……反省してる?!?! m(__)m
そろそろ秋の睡眠調査の準備もはじめなければいけません
8月の第1回電話保健指導は順調に進み、今月9月中旬から2回目、来月10月の3回目が終わる頃には、本格的な秋となり富岡町では町の検診がはじまります
検診前に配布する睡眠チェックシートも完成しました。昨年睡眠薬を内服中という人がみうけられたので今年は内服に関する質問項目を追加してます。チェックシートは検診会場で回収して、冬には参加者全員の回答を作成します
もう秋なのよね。ほんとに今年はあっという間に時間が過ぎていくわ。秋といえばイベントが盛りだくさんの季節だけど……
秋は“東北・みやぎ復興マラソン”が開催され、岩沼市の海沿いがスタートでゴールにもなります。2017年から始まった大会で、全国のランナーはもちろん地域の人も楽しみにしている大イベントです
でも……昨年は台風19号の影響で2日前に中止、そして今年も新型コロナウイルスの影響ですでに中止がきまってしまいました。
コロナ禍で何もかもが想定外、でも今は頑張って我慢しなくちゃ!!
Dr. Bonnie Henryの言葉をおかりして“Not forever, but for now”
彼女の有名なキャッチフレーズ
“It is time for every body to be kind, to be calm and to be safe..”
最近そこに加わったのが“ずーっとじゃなくて、今だけだから”というフレーズ
ボニー ヘンリー博士、カナダ ブリティッシュコロンビア州の保健担当官ですね。女性ではじめてこの地位に就いた人物です。公衆衛生と予防医学の専門家です。
ボニータイムと呼ばれている彼女の会見はとても評判がいいと聞いています。穏やかで親しみやすい口調には希望が感じられるのでしょう。
われわれも被災地でいろんな方々とお話をしますが、きぼうがもてるように話をすることを心がけていきたいですね、もし少しでもきぼうを感じてもらえたら、それがきずなになります
さまざまな会場で健康チェックの結果を伝える石井は、穏やかな語り口と笑顔で聞く人を心からほっとさせてくれます。イベント開始前の準備に奔走中のキリリとした石井の顏とは対照的
おなじみ保健師AIBAは普段から癒し系。人前で声を荒げる姿を見せたことはありません。高齢者はもちろん若い人も、彼と接した人はやさしいきぼうを受けとっているに違いありません
ケイコさんは、きぼうときずなの活動に当初から協力して頂いているベテラン看護師さん。信頼というきずなを感じさせてくれます
大学教授大橋は「きぼうときずな」の命名者であり、プロジェクトの知のリーダーでもあります。これからも未来へのきぼうときずなをしっかりと紡いでいきます
こんにちは、現地で走り回っているきぼうときずな号です。
久しぶりの岩沼市での活動,とてもわくわくです。
動物との触れ合いは癒し効果があると思いますが,思い入れもある岩沼ひつじには,コロナ疲れのこのボディとナビゲーションシステムの疲れを取ってもらおうかと思っています。
先日,ソーシャルキャピタル研究についての講演で,岩沼市のことが話題に上がっていました。
震災後の,行政と住民との活発な協働は,震災前から醸成されていたようです。有事が起きてからでなく,普段からの行動が重要なんですね。
今月の稼動回数: 計測中
今月の走行距離: 計測中
→食費目安(燃費8.5km/L、ガソリン代140円/L)
2015年7月19日、岩沼市沿岸部の住民が集団移転した同市の玉浦西地区で町びらきの式典があり、子供たちもみこしを担いだりチアリーディングの踊りを披露してお祝いに参加した